タイで緊急措置 首相府前占拠のデモ隊排除
反政府デモが続くタイで15日、5人以上の集会を禁止する緊急措置が発表され、14日から首相府前を占拠していたデモ隊が排除されました。
首都バンコクでは14日、学生らが、軍政の流れをくむ現政権の退陣などを求め、大規模なデモを行いました。デモ隊は首相府前を占拠しましたが、タイ政府は15日早朝、5人以上の集会を禁止する緊急の措置を発表し、デモ隊を排除しました。大きな衝突はありませんでしたが、リーダー格の学生らが逮捕されました。
デモ隊は15日夕方にも再び抗議活動を行う予定で、当局との緊張が高まっています。
7月以降続く反政府デモで学生らの要求はこれまでタブー視されてきた王室改革にも踏み込んでいて、14日のデモでは王族が乗った車を取り囲むなど激しさを増しています。