ロシア国防省 ロシア軍兵士1351人死亡と発表
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、アメリカ国防総省の高官は25日、ロシア軍がジョージアに駐留する部隊から援軍を送る兆候があるとの分析を明らかにしました。
国防総省高官は、ロシア軍がジョージアに駐留する部隊から援軍を送る兆候が、初めて確認されたとしています。ロシアの侵攻開始から1か月が過ぎる中、ウクライナに投入されれば、初の本格的な追加部隊の配備となります。
また高官は、ロシア軍が制圧した南部の町ヘルソンでウクライナ軍が激しく反撃し、ロシア軍がヘルソンを完全には掌握できなくなっている、との分析も示しています。
一方、ロシア軍の激しい攻撃を受ける南東部マリウポリの地元当局は25日、16日に空爆された劇場での死者がおよそ300人にのぼるとの見方を示しました。
また、ウクライナ軍は、東部の親ロシア派支配地域とロシアが併合したクリミア半島を結ぶ一部の陸上ルートが、ロシア軍により掌握されたとしていて、マリウポリが陥落する可能性も高まっています。ロシア軍が南東部の要衝となる都市を掌握すると、ロシアの支配地域が広がる恐れがあります。
一方、ロシア国防省は25日、ウクライナへの軍事侵攻後初めて、外国メディアの参加を認めた記者会見を開き、これまでにロシア軍兵士1351人が死亡したと発表しました。
ロシアが戦死者の数を公表するのは2日以来2度目ですが、NATO(=北大西洋条約機構)やウクライナは、ロシア軍の死者は1万5000人にのぼるとみています。