仏警察官が黒人男性を集団で暴行 映像公開
フランス・パリで26日、警察官が黒人男性を集団で暴行する映像がインターネットメディアにより公開され、人種差別だとして非難の声が広がっています。
公開された防犯カメラ映像には、音楽プロデューサーのミシェルさんが自身のスタジオに入った際、後からついてきた警察官3人に殴る蹴るなどの暴行を受ける様子が映されています。ミシェルさんによると、暴行の間、黒人差別の発言も繰り返しあったということです。
暴行についてミシェルさんが訴え出たところ、警察官らは当初、職務質問をしようとしたら無理やり建物に引き込まれ、銃器を奪われそうになったため殴ったなどと説明し、正当な職務だったと主張していました。しかし、捜査当局は説明が虚偽とみて、警察官らを職務停止にした上で、暴行とウソの調書を作成した疑いで調べています。
フランスでは最近、警察官による黒人や難民への暴行が相次いで発覚していて、この映像が公開されると、市民からは非難が殺到しています。政府閣僚からも厳しい処分を求める声があがるなど、波紋を呼んでいます。