ワクチン期待も「寒気感じた…」副反応は?
新型コロナウイルスをめぐって、アメリカやイギリスで、ワクチンの接種が始まっています。気になるのは、その副反応だという方も多いと思いますが、私たちは、「今まで感じたことのない寒気を感じた」という女性に、話を聞くことができました。
14日、新型ウイルスの、ワクチン接種が始まったアメリカ。
接種受けた医師「ワクチン接種が受けられて、とてもうれしいし感謝している」
こうしてファイザーなどが開発したワクチンの接種が、各地で始まる中、15日、FDA(=食品医薬品局)は、バイオ医薬品メーカー「モデルナ」が開発するワクチンについても、有効性と安全性が確認できたと発表。18日にも、緊急使用許可が出される見通しとなりました。
ワクチンにより、感染収束への期待が広がる一方で、心配されるのが、接種による副反応です。私たちは、臨床試験で、その副反応を経験したという人から話を聞きました。アイオワ州で医療関係の仕事をする、アシュリー・バノーニーさん(35)。
8月から、ファイザーの臨床試験に参加し、2度のワクチン接種を受けました。異変が起きたのは、最初の接種から20日後に行った、2度目の接種の後でした。
臨床試験に参加 アシュリー・バノーニーさん(35)「(2度目の接種後)約12時間後に症状が出始めました。不快感と痛み、倦怠感があって、測ったら38度を超える熱がありました」
アシュリーさんが、特にひどかったと語るのが、「寒気」。
アシュリー・バノーニーさん(35)「今まで一度も感じたことのないような寒気で、体の中で何が起きているのか分かりませんでした」
その日は、ほとんど眠れず、翌日も熱があったため、仕事を休みましたが、夕方には回復したといいます。アメリカでの死者数は、30万人を超え、多くの人が失業などの影響を受ける中、アシュリーさんは、こうした副反応は仕方がないことだと話します。
アシュリー・バノーニーさん(35)「感染する代わりに24時間不快なのは、死ぬよりずっとましで、仕事を失うよりもずっとましなことです」
FDAは、試験に参加した人の半数以上に、倦怠感などの副反応が現れたとしていますが、「緊急使用を控えるほどの、安全性の懸念はない」と結論づけています。