各国で中国系の動画共有アプリ、TikTokの利用を規制する動きが広がる中、カナダも政府職員の公用端末での利用を禁止すると発表しました。

カナダ・トルドー首相「安全面での懸念から、職員らにはTikTokに アクセスさせないという判断を下した」

カナダのトルドー首相は27日、政府職員の公用端末でのTikTokの利用を28日から禁止すると発表しました。

中国への情報流出を懸念した措置とみられますが、「現時点で政府の情報が漏えいした証拠はない」としています。

一方、アメリカのホワイトハウスは27日、各省庁に対し、30日以内に公用端末からTikTokを削除するよう指示しました。去年12月に、連邦政府での利用を禁止する法律が成立したことを受けての措置です。

TikTokをめぐっては、全米30以上の州でも職員による利用を制限するなど、規制の動きが急拡大しています。

こうした中、TikTokの運営会社のCEOは来月、アメリカ議会下院の公聴会で利用者情報の取り扱いなどについて初めて証言する予定です。