中国の探査機が帰還 月裏側の岩石など持ち帰る 世界初
月の裏側から岩石などを採取した中国の月面探査機が地球に帰還しました。世界で初めての成功だということです。
25日午後、中国の無人月面探査機「嫦娥6号」はパラシュートを開きながら、内陸部の内モンゴル自治区に着陸しました。「嫦娥6号」はことし5月に打ち上げられ、先月、月の裏側から岩石などを採取していて、月の裏側から試料を持ち帰る「サンプルリターン」の成功は世界で初めてだということです。
月は常に同じ面が地球に向いているため、裏側には電波が届かず、交信は困難ですが、中国は通信用の人工衛星を事前に打ち上げ、探査を可能にしました。
中国国営テレビによりますと、習近平国家主席は「宇宙強国、科学技術強国を構築する画期的な成果だ」と強調していて、アメリカがリードしてきた宇宙開発の分野で、中国が優位に立とうと国を挙げて取り組んでいます。