2020年の世界平均気温 観測史上最高に
去年1年間の世界の平均気温が、2016年と並び観測史上最高となったことがわかりました。
NASA(=アメリカ航空宇宙局)は14日、2020年の世界の平均気温が観測史上最も高かった2016年と並ぶ暑さとなったことを発表しました。基準値となる1951年からの30年間の平均と比べて、1.02℃上昇したということです。
NASAは、新型コロナウイルスの流行で経済活動が停止したことで大気中の汚染物質が減り、日光が地表に届きやすくなったと説明しています。一方、二酸化炭素の排出量は減ったものの、その影響はごくわずかで、「長期的な温暖化は続いている」としています。
国連のグテーレス事務総長は、「今世紀中に3℃から5℃という壊滅的な気温上昇に向かっている」と危機感を示し、対策を呼びかけました。