イスラエル首相「数千人のテロリストを排除」ガザ地区深部への進軍を強調
パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は7日、「数千人のテロリストを排除しハマスの想像以上にガザの奥深くまで進軍している」として作戦の進展を強調しました。
地元メディアによりますと、ネタニヤフ首相は7日の会見で、ガザ市を包囲し、市内で作戦を展開しているとして、「地上と地下トンネルの両方で数千人のテロリストを排除した」「ハマスの拠点や地下トンネルを数え切れないほど破壊した」と主張しました。
また、ハマスの想像以上にガザの奥深くまで進軍していると進展を強調した上で、「人質の解放なしに停戦はない」と再度言及しました。
ガラント国防相も「ガザ市中心部でハマスと戦闘中」だとした上で、ガザ地区のハマスのトップが仲間たちと連絡を取らず、地下に隠れているとして、改めて排除すると強調しました。
一方のハマスは7日も戦闘員がロケット弾を発射する映像を公開するなど、徹底抗戦の構えです。
市街戦も本格化する中、イスラエル軍は住民が白い旗を掲げながらガザ市から南部へ避難する映像を公開しました。連日、住民に退避を促しており、人道的な配慮を示す狙いがあるとみられます。
こうした中、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は、バイデン大統領が6日ネタニヤフ首相に対し人質解放のために「3日間の戦闘の一時停止」を提案したと報じました。ただネタニヤフ首相は、戦闘を停止すれば「軍事作戦に対する国際的な支持を失う可能性がある」と難色を示したとしています。