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【時系列でわかる⑦】ガザ市主要病院が機能停止 イスラエル軍が“ハマスの司令部”として完全包囲(6日~11日まで)

2023年11月7日 17:08
【時系列でわかる⑦】ガザ市主要病院が機能停止 イスラエル軍が“ハマスの司令部”として完全包囲(6日~11日まで)

10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。

ロイター通信などは11日、ガザ地区保健当局の話として、最大の医療機関であるシファ病院が、燃料切れで機能を停止したと伝えました。

すべての発電機が停止し、電源を失ったということで、保育器の乳児1人が死亡し、39人が危険な状態だということです。

武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。

■11月6日 大規模衝突から7日で1か月…ガザ地区死者1万人超

イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」による大規模な衝突から、7日で1か月となります。パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局は6日、ガザ地区の死者が1万人を超えたと発表しました。

イスラエル軍は5日、イスラム組織「ハマス」が実効支配するガザ地区の北部にある病院だとする映像を公開しました。

ハマスが病院からイスラエル兵を狙撃する様子や、敷地内にトンネルの入り口が映っているとしていて、病院や隣接する場所に地下トンネルや司令部がある証拠だと主張しています。

一方のハマス側も、イスラエル軍の戦車に砲撃する様子などを公開し、徹底抗戦の構えを崩していません。

ハマスとイスラエル軍の大規模な衝突が始まって、7日で1か月。

ロイター通信によりますと、ガザ地区の保健当局は6日、ガザ地区の死者が子ども4104人を含む、1万22人になったと発表しました。イスラエル側も1400人以上が亡くなっています。

こうした中、国連のグテーレス事務総長は6日、「ガザの悪夢は人類の危機だ」と指摘した上で、改めて停戦を呼びかけました。

国連 グテーレス事務総長
「進むべき道は明らかだ。人道的停戦だ。今すぐに。人質を無条件に解放しなければならない。今すぐに。民間人・病院・国連施設・避難所・学校を保護しなければならない。今すぐに」

また、事務総長は、「ガザが子どもたちの墓場になりつつある」などと強い危機感を示した上で、ガザ地区の住民らに人道支援を提供するため、12億ドル、日本円でおよそ1800億円の寄付金を募集すると発表しました。

一方、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は6日、「一般的な停戦はハマスにしかメリットがない」と述べ、人質の解放や人道支援を行うための「戦闘の一時停止」を求めていく考えを改めて示しました。

また、バイデン大統領が6日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、戦闘の一時停止の可能性について、引き続き協議したことを明らかにしました。

■11月7日 イスラエル首相「数千人のテロリストを排除」

パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は7日、「数千人のテロリストを排除しハマスの想像以上にガザの奥深くまで進軍している」として作戦の進展を強調しました。

地元メディアによりますと、ネタニヤフ首相は7日の会見で、ガザ市を包囲し、市内で作戦を展開しているとして、「地上と地下トンネルの両方で数千人のテロリストを排除した」「ハマスの拠点や地下トンネルを数え切れないほど破壊した」と主張しました。

また、ハマスの想像以上にガザの奥深くまで進軍していると進展を強調した上で、「人質の解放なしに停戦はない」と再度言及しました。

ガラント国防相も「ガザ市中心部でハマスと戦闘中」だとした上で、ガザ地区のハマスのトップが仲間たちと連絡を取らず、地下に隠れているとして、改めて排除すると強調しました。

一方のハマスは7日も戦闘員がロケット弾を発射する映像を公開するなど、徹底抗戦の構えです。

市街戦も本格化する中、イスラエル軍は住民が白い旗を掲げながらガザ市から南部へ避難する映像を公開しました。連日、住民に退避を促しており、人道的な配慮を示す狙いがあるとみられます。

こうした中、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は、バイデン大統領が6日ネタニヤフ首相に対し人質解放のために「3日間の戦闘の一時停止」を提案したと報じました。ただネタニヤフ首相は、戦闘を停止すれば「軍事作戦に対する国際的な支持を失う可能性がある」と難色を示したとしています。

■11月7日 イスラエル・テルアビブで犠牲者への追悼集会

イスラム組織ハマスの襲撃からちょうど1か月を迎えた7日、イスラエルのテルアビブでは犠牲者への追悼集会が行われました。

先月7日に起きたイスラム組織ハマスの襲撃以降、イスラエル側の死者は1400人を超えています。襲撃から1か月となる7日、イスラエル最大の都市テルアビブ中心部ではロウソクを手にした犠牲者の遺族が集まりました。

追悼に参加した人
「ハマスが罪のない人々に行ったことは本当に恐ろしいことです。私たちはただ人々と家族に愛を示すためにここにいます」

ロイター通信によりますとこの日、ハマスの襲撃を防げなかったイスラエル政府に対するデモも起きていて参加者からは「ネタニヤフ首相に責任を取ってもらいたい」などと批判の声があがりました。

■11月8日 G7外相会合“人道目的の戦闘一時休止が必要で一致”

イスラエルとハマスの衝突が始まってから初めて、対面で行われたG7=主要7か国の外相会合が終わり、上川外相による議長国会見が行われました。

上川外相は会見で、G7として中東情勢をめぐり、「人道目的の戦闘の一時休止が必要」との認識で一致したと明らかにしました。

上川外相
「人道支援を容易にするための人道的(戦闘の)休止、および人道回廊を支持すること(で一致した)。人道的(戦闘)休止やその後の和平プロセスを含め、一致したメッセージを文書の形でまとめることができたことは、重要な成果となったと考えています」

上川外相はまた、イスラエルの軍事行動に一定の理解は示しましたが、「全ての行動は国際法に従って行われるべきだ」と改めてクギも刺しました。

外務省幹部は、「衝突から1か月でG7が一致して中東和平に向けて前向きなメッセージを出せたのはよかった」と手応えを語っています。

一方、G7外相はウクライナ情勢をめぐり、「結束して、厳しい対ロシア制裁や強力なウクライナ支援に取り組む姿勢は不変である」ということを確認しました。

午後には、オンラインで参加したウクライナのクレバ外相にも支援の継続を伝えました。

■11月8日 イスラエル軍報道官「ハマスはガザ北部の支配権を失った」

パレスチナ自治区ガザ地区を地上侵攻しているイスラエル軍の報道官は、8日夜、イスラム組織ハマスがガザ北部の支配権を失ったと発表しました。

イスラエル軍のハガリ報道官は8日夜の会見で、「5万人のガザ地区の住民が北部から南部に移動するのを見た。ハマスがガザ北部の支配権を失ったことや、南部には医薬品や水、食料が届く安全な地域があることを理解しているからだ」と述べ、ハマスはガザ北部の支配権を失い続けていると強調しました。

その上でハガリ報道官は、停戦はありえないが、イスラエルは人道的な戦闘の一時停止時間をもうけることで住民が南部へ安全に移動できるようにしていると説明しました。

また、ロイター通信によりますと、カタールがアメリカと連携して人質の解放交渉を仲介しているということで、イスラエルが1日か2日、戦闘を停止するのと引き換えに、ハマスが拘束している人質のうち、10人から15人を解放する交渉が進められているということです。

こうした中、ガザ地区の保健当局は8日、ガザ地区の死者が1万0569人にのぼったと発表していて、このうちおよそ4割にあたる4324人が子どもだとしています。

■11月8日 ハマスとイスラエル「双方が戦争犯罪」 国連事務総長らが非難

国連のグテーレス事務総長や人権部門のトップは、ハマスとイスラエルの双方が戦争犯罪にあたる行為をしていると非難しました。

ガザ地区の保健当局によりますと、一連の衝突で1万人以上の死者が出ていて、このうち、およそ4割にあたる4000人以上が子どもだと発表しています。

これについて、国連のグテーレス事務総長は「数日で何千人もの子どもが殺されている」とし、ハマスの責任に触れた上で、イスラエルの軍事行動を強く非難しました。

国際連合・グテーレス事務総長「ハマスが人間を盾にしているなら、それは違反行為だ。しかし(イスラエルの)軍事行動によって亡くなった民間人の数を見れば、何かが明らかに間違っている」

また、国連人権高等弁務官も8日、エジプトのカイロで会見し、ハマスの残虐的な民間人の襲撃、イスラエルによるガザの住民への集団懲罰的な攻撃は、ともに戦争犯罪にあたると非難しました。

■11月8日 イスラエル軍とハマス、市街地で接近戦か 戦闘休止交渉が進行中との報道も

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が激化していて市街地での接近戦も行われているとみられます。こうしたなか一部の人質解放とひきかえに戦闘を休止する交渉が進行中との報道もでています。

ハマスが新たに公開した映像では、市街地とみられる場所で戦闘員がイスラエル軍の車両を攻撃するなど接近戦となっている状況もうかがえます。

一方、ガザ市に入り作戦を行っているとするイスラエル側も銃撃戦のほか地下トンネルを次々と爆破する映像などを公開し戦果をアピールしています。イスラエル軍の報道官は、ハマスは北部での支配権を失い続けていると強調しました。また、ガザの住民およそ5万人が北部から南部に移動したとしています。

こうしたなかロイター通信はカタールがアメリカと連携して人質の解放交渉を仲介していると報じました。イスラエルが1日か2日、戦闘を休止するのとひきかえに、ハマスが拘束している人質のうち、10人から15人を解放する交渉が進められているということです。

また、ハマスの政治部門の幹部は8日ベイルートで会見し「我々は外国人の人質を解放する用意があると伝えている。解放が遅れている責任はネタニヤフにある」と批判しています。

■11月8日 イスラエル軍、ハマス戦闘員の武器など公開

イスラエル軍は、イスラム組織「ハマス」の戦闘員が所持していた武器などを一部のメディアに公開しました。

公開されたのは、イスラム組織「ハマス」が奇襲攻撃を仕掛けた先月7日以降、イスラエル軍がハマスの戦闘員から押収した武器や携行品などです。

また、武器の中には、北朝鮮製のものも含まれていたということです。

イスラエル軍の担当者は、「レベルの低い戦闘員でも使用できるよう旧式の武器が多い」とした上で、「ガザ地区で学校や病院を建てるための支援金が武器の購入に流用されている」と指摘しています。

■11月9日 イスラエルがガザ地区北部で1日4時間の戦闘休止へ 米ホワイトハウスが発表

アメリカのホワイトハウスは9日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区北部で1日4時間の戦闘休止を行うことを発表しました。

イスラエル軍は9日、ガザ市のすぐ北にあるジャバリア難民キャンプにあったイスラム組織ハマスの拠点を、10時間に及ぶ戦闘で新たに制圧したと発表しました。

一方、ハマス側は人質となっていたイスラエル兵1人が空爆で死亡したと明らかにしました。また、ハマスと共闘する過激派組織「イスラム聖戦」は、人質に取っているとする高齢女性と少年2人の映像を公開し、解放する用意があるとしました。人質をめぐる交渉を有利に進めるために公開した可能性があります。

こうした中、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は9日、イスラエルがガザ地区北部で人道目的のため、1日4時間の戦闘休止を行うことを発表しました。9日から開始され、支援物資の搬入や民間人の退避、人質の解放につなげる狙いがあります。

フランス・パリでは人道支援について協議する国際会議が開かれ、国連機関のトップはガザ地区の現状について「集団的懲罰だ」と強く非難しました。

国連パレスチナ難民救済事業機関 ラザリーニ事務局長
「100万人もの人々を家から追い出し、適切なインフラのない地域に集中させることは強制移住だ。食料・水・医薬品を厳しく制限することは集団的懲罰だ」

一方、イスラエル軍は9日、エジプトとの境界にある検問所で、支援物資を積んだトラックを公開しました。

イスラエル軍の担当者は、「支援物資はほぼ毎日ガザ地区に搬入されていて人道危機は起きていない」と主張しています。ただ、国連側は、物資が不足していると強く訴えていて、イスラエル軍はこうした様子を公開することで、搬入を妨害していないとアピールする狙いもあるとみられます。

■11月9日 パレスチナ自治区、衝突3か月継続で貧困率約45%上昇 国連機関が発表

国連機関は9日、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突が3か月続いた場合、パレスチナ自治区の貧困率がおよそ45%上昇すると発表しました。

UNDP(=国連開発計画)などは9日、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突がパレスチナ自治区に与える経済的な影響について報告書を発表しました。

それによりますと、衝突が3か月続いた場合、パレスチナ自治区で衣食住など必要最低限の生活水準が満たされていない人の割合を示す貧困率は、今年の当初予測から45.3%上昇すると予測しています。また、域内総生産は12.2%低下する見通しだということです。

国連高官「2005年以降、国際社会とパレスチナの人々が積み重ねてきた投資や努力・苦労が、すべて失われてしまう」

また、ガザ地区では、この1か月で雇用の61%が失われたとしています。

■11月10日 イスラエル軍 ガザ中心部への攻撃激化 病院や学校で少なくとも27人死亡

イスラエル軍によるガザ中心部への攻撃が激化しています。パレスチナ当局は、9日から10日にかけて病院や学校が攻撃され、少なくとも27人が死亡したとしています。

イスラエル軍が地下にハマスの拠点があるとしているシファ病院では9日に爆発音が響き騒然となりました。

病院側は、24時間の間にイスラエル軍による5回の攻撃があったとしています。病院の敷地内で撮影された映像には複数の人が地面に横たわり、重傷者を運び出す様子などが映っています。

撮影者の男性「やつらは外来診療所を標的にした。なんてことだ!」

女の子「神様、なんでよ!」

イスラエル側は、シファ病院への攻撃について認めていませんが、軍の報道官は、ハマスの拠点がある場合は病院も保護の対象ではなくなるとしています。

ロイター通信は、パレスチナ当局の話として、病院3か所と学校への攻撃で、あわせて27人が死亡したと伝えています。

こうしたなか、南部への避難ルートになっている通りは徒歩で移動する人で埋め尽くされ、イスラエル軍はこの2日間で10万人が南部に移動したとしています。

イスラエル軍が戦闘を停止するとしているのは1日4時間で、10日夜には、再び地上を照らす大量の照明弾がガザ地区にむけて発射されました。

■11月10日 WHO事務局長 ガザ地区では「医療崩壊寸前だ」

WHO(=世界保健機関)のテドロス事務局長は10日、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突により、パレスチナ自治区ガザ地区では半数の病院が機能停止に陥り、「医療崩壊寸前だ」と訴えました。

国連の安全保障理事会は10日、緊急会合を開き、一連の衝突により命を落とした市民や国連職員、ジャーナリストに対し、黙とうを捧げました。

会合に出席したWHOのテドロス事務局長によりますと、先月7日以降、パレスチナ自治区では医療機関への攻撃が250件以上確認され、ガザ地区にある36の病院の半数が、完全に機能停止したということです。

WHO テドロス事務局長
「過去48時間だけでも4つの病院が機能停止に陥り、約430の病床が使用できなくなった。医療システムは崩壊寸前だ」

医療崩壊が迫る中、ガザ地区では、数多くの重傷者を含むケガ人2万7000人の治療が必要とされているほか、毎日180人以上の女性が出産しているということです。

一方、イスラエルの国連大使は、「ハマスが病院をテロに利用していることに一度も触れていない」などとテドロス氏を批判しました。

■11月11日 ガザ市主要病院が機能停止 イスラエル軍が“ハマスの司令部”として完全包囲

イスラエル軍がハマスの司令部があるとして完全包囲しているガザ市の主要病院が11日、燃料切れで電源を失い、機能を停止したとロイター通信などが伝えました。

ロイター通信などは11日、ガザ地区保健当局の話として、最大の医療機関であるシファ病院が、燃料切れで機能を停止したと伝えました。

すべての発電機が停止し、電源を失ったということで、保育器の乳児1人が死亡し、39人が危険な状態だということです。

シファ病院をめぐっては、イスラエル軍がハマスの司令部があると主張していて、11日早朝、軍が病院を完全に包囲したと伝えられていました。

病院周辺での戦闘も激化する中、イスラエル軍は正門を封鎖しており、人や車が出入りできない状況だということです。

病院の一部が攻撃を受けており、集中治療室に被害が出たほか、火災も発生しているということです。

病院内にとどまるジャーナリストは、「ある家族は病院の敷地から出ようとしたが、門を出たら全員が殺された」「激しい戦闘のため、誰も病院から出られない」としていて、シファ病院の院長も「患者は次々と死んでいる」「病院は世界と切り離され、死が差し迫っている」と訴えています。

病院の中には、数千人の患者や避難民が残されているということで、人道的な懸念が高まっています。

シファ病院には、10日早朝にも大規模な攻撃があり、少なくとも13人が死亡していますが、イスラエル側は、攻撃への関与を否定しています。

■11月11日 イスラム・アラブ諸国による臨時首脳会議 パレスチナ支持を確認

サウジアラビアでは11日、イスラム・アラブ諸国による臨時首脳会議が開催され、パレスチナへの支持が確認されました。

会議に参加したパレスチナ自治政府のアッバス議長は、「パレスチナは大量虐殺戦争に直面している」と述べ、アメリカに対しイスラエルが攻撃を停止するよう圧力をかけるべきだと訴えました。

また、イランのライシ大統領は、「イスラエルに抵抗するほかに道はない」とハマスを称賛した上で、イスラム・アラブ諸国に対し、イスラエルに石油などの制裁を科すよう求めました。

■11月11日 ネタニヤフ首相「イスラエル軍が必要な限りガザ地区の安全保障を管理」

AP通信によりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は11日、「ハマスは実質的にガザ地区北部の支配を失った」と述べました。また、将来のテロを防止するため、「イスラエル軍が必要な限りガザ地区の安全保障を管理する」として、ハマスとの戦闘終結後も軍をガザ地区にいつでも投入できるようにするとの考えを示しました。

■11月11日 ガザ地区への攻撃停止求め…ヨーロッパ各地で大規模デモ

ヨーロッパ各地で11日、ガザ地区への攻撃に抗議する大規模なデモが行われました。

イギリス・ロンドンでは11日、30万人以上がイスラエルによるガザ地区への攻撃の停止を求め、抗議しました。

デモ参加者「絶対に停戦しなければならない。毎日、毎分、子どもたちが殺されている」

ロンドン警視庁によりますと、11日のデモはイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まって以来、最大規模だったということです。

ロイター通信によりますと、パレスチナを支持する抗議デモは、スペインやベルギー、フランスでも行われ、バルセロナでは駅構内に侵入しようとしたデモ隊と警察がもみ合いとなりました。

ブリュッセルではおよそ2万1000人、パリではおよそ1万6000人がデモに参加したということです。