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市街地に軍用車両…スー・チー氏は自宅軟禁

2021年2月2日 11:59

国軍によるクーデターが起きたミャンマーで、拘束されたアウン・サン・スー・チー国家顧問は自宅に軟禁されていることがわかりました。

クーデターから一夜明けたミャンマーの最大都市・ヤンゴンでは、高速道路の封鎖が続いていて、多くの高速バスが駐車場にとまったままで乗客の姿は見られません。市街地には軍用車両が展開。緊迫した状況が続いています。

国軍は1日、事実上の政権トップであるスー・チー氏や与党幹部を相次いで拘束。全土に1年間の非常事態を宣言しました。ミャンマーの与党関係者によりますと、スー・チー氏は首都・ネピドーの自宅で軟禁されているということです。

国軍は新たな声明で「自由で公正な選挙を行い、勝利した政党に政権を移譲する」と、再び総選挙を行う考えを示しました。ただ、具体的な時期などは明らかにしていません。また、外相など11人の閣僚に軍人らを指名し、これまでの政権の副大臣ら24人を解任するなど統治の動きを強めています。

一方、国連の安全保障理事会は、この問題への対応を協議するため、日本時間3日未明に非公開のオンライン会合を開くことを決めました。議長を務めるイギリスの国連大使は1日、「拘束された人たちの解放のためにあらゆる措置を検討したい」と述べました。しかし、中国などはクーデターへの非難を避けていて、安保理として一致した対応をするのは難しい状況です。