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キリン、ミャンマー国軍系企業と合弁解消

2021年2月5日 17:42

軍によるクーデターが起きたミャンマーでアウン・サン・スー・チー氏の側近が拘束されました。

拘束されたのはNLD(=国民民主連盟)の幹部で、スー・チー氏側近のウィン・テイン氏です。詳しい容疑は分かっていませんが、拘束直後、国民に向けて「自分の判断で正しいと思うことをして欲しい」と呼びかけたということです。

軍としては、クーデターの批判を繰り返すウィン・テイン氏を拘束することで、軍に対する反発の声を封じ込める狙いがあるとみられます。

こうした中、キリンホールディングスは5日、ミャンマーでのビール事業をめぐり、国軍系企業との合弁を解消する方針を明らかにしました。

キリンは「国軍が武力で国家権力を掌握した行動は大変遺憾で、当社のビジネス規範や人権方針に根底から反する」とコメントしています。現地からの撤退は否定し、今後、軍と関係のない提携先を探し、事業継続を目指す考えです。