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南ア型 アストラゼネカ効果「情報収集を」

2021年2月9日 10:55

新型コロナウイルスの南アフリカ変異型に対しアストラゼネカのワクチンの効果が低い可能性が指摘されていることについてWHO=世界保健機関は、さらなる情報収集が必要だとして慎重な見方を示しました。

WHOによりますと、アストラゼネカのワクチンは、南アフリカ型の変異ウイルスが引き起こす、軽症から中程度の症状について、有効性が22%にとどまるということです。

ただ、この臨床試験は比較的若い世代が対象の小規模なもので、重症者への有効性も考慮する必要があるとして、慎重な見方を示しました。

WHO主任科学者 ソミヤ・スワミナサン氏「(アストラゼネカの)ワクチンが全く効果がないと結論づけてはならない。もっとデータを収集し、研究する必要がある」

また、イギリスのジョンソン首相は、このワクチンが「すべての変異ウイルスによる重篤な症状に効果があると信じている」と述べました。専門家は、ほかのワクチンのデータから判断し、「重症化を抑える効果が十分あると自信をもって言える」としています。