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ユネスコ、「世界の記憶」に平安時代の僧・円珍に関する文書群を登録へ

2023年5月24日 23:34
ユネスコ、「世界の記憶」に平安時代の僧・円珍に関する文書群を登録へ

ユネスコ(=国連教育科学文化機関)は、歴史的に貴重な史料の保護を目的とする「世界の記憶」に、平安時代の僧・円珍に関する文書群を登録することを決めました。

ユネスコの執行委員会で24日、「世界の記憶」への登録が決まったのは、平安時代の僧・円珍が唐から持ち帰った文書群『智証大師円珍関係文書典籍―日本・中国の文化交流史―』です。

文書群には、パスポートの起源の一つと考えられている唐の通行許可書などが含まれ、中国との文化の交流の歴史や唐の交通制度などを知ることができます。所有する滋賀県大津市の園城寺と東京国立博物館が共同で申請していました。日本に関連する「世界の記憶」の登録は、8件目です。

また、ユネスコはこの日、世界的に貴重な地形や地質が残っているとして、「世界ジオパーク」に石川県白山市の自然公園『白山手取川ジオパーク』を認定しました。「世界ジオパーク」の認定は、国内10か所目です。