NYダウ 過去最高値を2日ぶりに更新
10日のニューヨーク株式市場は、金融緩和が長期化し景気回復を後押しするとの期待などから買いが広がり、ダウ平均株価は、過去最高値を更新して取引を終えています。
10日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日の終値から61ドル97セント値を上げ、3万1437ドル80セントと過去最高値を更新して取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は35.16ポイント下げて1万3972.53で取引を終えています。
この日は、朝方に発表された1月の消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、市場が警戒していたほどインフレが進んでいないとの観測が広がりました。
また、午後の講演で、FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、「緩和的な金融政策を忍耐強く続ける必要がある」と述べました。
市場では、金融緩和の長期化や新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策が景気の回復を後押しするとの期待が広がり、景気に敏感とされる銘柄を中心に買われ、ダウ平均は2日ぶりに過去最高値を更新して取引を終えています。
市場関係者は、「決算発表では市場予想を上回る好調な決算が相次いでいて、投資家の安心感につながっている」と話しています。