金総書記 経済状況に懸念、関連部門を批判
北朝鮮の平壌で続いていた朝鮮労働党の会議で11日、金正恩総書記は国内の経済状況に懸念を示した上で、関連部門を批判しました。先月の就任したばかりの経済部門のトップが交代し、更迭されたとみられます。
12日付の「労働新聞」は、11日まで4日間にわたり党中央委員会総会が行われ、金正恩総書記が報告を行ったと報じました。
金総書記は、「炭鉱や鉱山で電力が不足し生産が中止され、人民の生活にも不便を与えている」などと厳しい経済状況を明らかにしました。
その上で、電力部門や建設部門が達成可能な低い目標をあえて掲げたことなどを批判しました。先月の党大会で就任したばかりの党の経済部長が交代し、更迭されたとみられます。
会議では、李善権外相を党の政治局員に選出したことも明らかになりました。
ただ、アメリカのバイデン政権発足後の具体的な外交方針などは明らかにされませんでした。