日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の国外逃亡を手助けしたとして逮捕された親子２人について、アメリカの最高裁は１３日、日本への移送の差し止めを求めた親子側の申し立てを退けました。

元特殊部隊員のマイケル・テイラー容疑者と息子のピーター容疑者は、ゴーン容疑者の逃亡を手助けしたとしてアメリカで逮捕され、去年１０月に日本への身柄引き渡しが決まっていました。

その後、親子側は日本の司法制度のもとでは拷問が行われる可能性があるなどと主張し、最高裁に移送の差し止めを申し立てましたが、１３日、退けられました。

地裁と高裁に続き、最高裁でも退けられたことで、移送に向けた手続きが本格化するものとみられますが、親子の弁護団が新たな法的手段に出るか、今のところ明らかになっておらず、すぐに手続きが進むかは不透明な状態です。