米大統領 国際会議で中国に強い警戒感
アメリカのバイデン大統領は19日、安全保障問題をめぐる国際会議で演説を行い、中国について、「長期的な競争に備えなければならない」「難しいものになる」と強い警戒感を示しました。
バイデン大統領「中国との長期的な戦略的競争にともに備えなければならない」「中国との競争は難しいものになると予測している」
バイデン大統領は、ヨーロッパの首脳らも出席した国際会議で中国との競争のためには「欧米とアジアのパートナーの国々がいかに連携して、平和と共通の価値観を守り、繁栄を前に進めるかが最も重要だ」と強調しました。
さらにバイデン大統領は、「この70年間、懸命に築き上げたインド太平洋地域の同盟を信じている」とも述べました。
また、ロシアについても「民主主義を攻撃している」「プーチン大統領は、ヨーロッパとアメリカの同盟を弱体化させようとしている」などと訴え、警戒感を示しました。
一方、国務省のプライス報道官は19日、中国で今月から施行された「海警法」について、「日本など各国に加わり、懸念を表明する」と述べました。
「海警法」では、中国の領海などで違法に活動した外国船が停船命令や立ち入り検査に従わない場合、武器の使用を認めるとする規定がありますが、プライス報道官は、「法律が周辺国を脅すために使われる可能性を強く示唆している」と批判しました。