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市民に不安も…香港長官がワクチン接種公開

2021年2月22日 21:28

香港政府トップの林鄭月娥行政長官は22日、新型コロナウイルスのワクチン接種に対する市民の不安を払拭するため、自身が接種する様子を公開しました。

林鄭長官は22日、中国の製薬大手「シノバック」製のワクチンを接種する様子を報道陣に公開しました。

香港のワクチン接種は23日からネット予約が始まり、今月26日に医療従事者などを対象に始まる予定です。

香港政府はシノバックのほか、ドイツのビオンテック、イギリスのアストラゼネカなどとも契約し、全市民が2回以上接種できる2250万回分のワクチンを確保したと発表しています。

しかし、香港大学などが先月行った調査では、およそ6割の市民が、安全性に不安があるなどとして「すぐには接種したくない」と回答しています。また、中国製のワクチンについては、データが公開されていないとして効果を疑問視する市民もいて、根強い不信感があります。

香港政府が林鄭長官の接種の様子を公開したのは、こうした市民の不安を払拭し、接種をスムーズに行う狙いがあります。