NYダウ 金融緩和長期化で期待、買い優勢
23日のニューヨーク株式市場は、金融緩和が長期化し景気回復を後押しするとの期待などから買いが優勢となり、ダウ平均株価は、続伸して取引を終えています。
23日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比15ドル66セント高の3万1537ドル35セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、67.85近く下げて、1万3465.20で取引を終えています。
この日は、朝方から売りが優勢でしたが、FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言が行われた後、急激に買いが優勢となりました。証言の中で、パウエル議長は、アメリカの景気回復について、「目標には程遠い」と述べ、金融緩和を維持する姿勢を改めて示しました。
市場では、金融緩和の長期化や新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策が、景気の回復を後押しするとの期待から買われる展開となり、ダウ平均は続伸して取引を終えています。
一方、長期金利の高止まりを受け、割高感が意識されやすいハイテク株は、この日も売りが優勢となり、ナスダック総合指数は、続落しています。市場関係者は、「ハイテク株の成長期待は依然として高く、下げの動きは、一時的なものとみている」と話しています。