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北朝鮮の核活動に“新たな動き”~IAEA

2021年3月1日 23:47

IAEA(=国際原子力機関)は1日、北朝鮮がウラン濃縮関連の核活動を継続しているほか、新たに使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す作業への着手を疑わせる動きがあることを明らかにしました。

これは、1日から開かれているIAEA理事会の冒頭演説で、グロッシ事務局長が明らかにしたものです。

それによりますと、IAEAが北朝鮮のウラン濃縮関連施設とみているカンソンの施設で、引き続き活動がみられるということです。

また、寧辺にある使用済み核燃料の再処理を行う「放射化学研究所」では、最近になって水蒸気が上がっていると指摘。プルトニウムを取り出す作業に着手した可能性を示唆しました。

グロッシ事務局長は、北朝鮮の核活動について依然として「深刻な懸念がある」と表明し、国連の安全保障理事会決議の明らかな違反だと非難。

今後も、北朝鮮への査察復活に向けて準備を強化していくと述べました。