台湾きょう「双十節」 中国念頭に…蔡英文総統「現状維持が台湾海峡の平和のカギ」と訴え
台湾は10日、「建国記念日」と位置付ける「双十節」を迎え、蔡英文総統は中国との「平和と共存」を目指し、現状を維持することが重要だと強調しました。
台湾の総統府前で行われた式典では、パレードのほか、軍用機の祝賀飛行なども行われました。蔡英文総統は演説で、「台湾統一」を掲げ圧力を強める中国を念頭に、「現状維持が台湾海峡の平和のカギだ」と訴えました。
台湾・蔡英文総統
「(台湾は)自信を持って中国に向き合い、台湾と中国の平和と 共存の条件を整えられる」「平和が中国と台湾の唯一の選択肢だ」
ことしの式典には、日本の国会議員40人以上が参加するなど蔡政権として民主主義国家との連携をアピールする狙いがあるとみられます。一方、最大野党・国民党は多くの議員が出席せず、別で式典を開催しており、来年1月に迫る台湾総統選挙を前に、対立も鮮明になっています。