ダウ続落 FRB議長発言から長期金利上昇
4日の米・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言をきっかけに長期金利が上昇し、ハイテク株を中心に大幅に売られ、ダウ平均株価は一時、700ドルあまり値を下げました。
4日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から345ドル95セント値を下げ、3万0924ドル14セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、274.28ポイント下げて、1万2723.47で取引を終えています。
この日は、追加の経済対策への期待などから朝方は景気に敏感とされる銘柄に買いが広がりました。しかし、午後にFRBのパウエル議長が金融市場に言及したものの、長期金利の上昇に対して具体的な対策に触れなかったとで、長期金利が大きく上昇しました。市場には不安が広がり、金利の上昇で割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが広がり、ダウ平均は3日続落で取引を終えています。
市場関係者は、「あす発表される雇用統計で堅調な結果が示されると、金利の上昇に一段と拍車が掛かると警戒している」と話しています。