LAで津波の被災者などが備えの重要性語る
東日本大震災から10年。大地震の発生が懸念されているアメリカ・ロサンゼルスでは、津波の被災者や被災地に派遣された元救助隊員らが、備えの重要性を語りました。
この講演会はオンラインで行われ、ロサンゼルスからは、消防や危機管理の責任者や地震学者などが、日本からは岩手県大船渡市の戸田市長が参加しました。
このうち、震災直後、ロサンゼルスから被災地に派遣された救助隊員のひとり、ラリー・コリンズさんは、津波の甚大な被害を目の当たりにした経験から「たとえ起きる可能性が低いとしても、最悪の事態に備えることが重要」と訴えました。
また、地元の地震研究の権威、ルーシー・ジョーンズさんは、建築の水準から、日本よりもカリフォルニア州のビルの方が地震による被害が大きくなる可能性を指摘し、激しい揺れへの警戒が必要だとしました。
講演会には、宮城県気仙沼市で被災し、現在は、ロサンゼルス在住の鵜浦真紗子さんも参加し、いつ起きるか分からない大地震への備えとして「いざというとき家族がどこで合流するか、話し合っておくことも大切」と呼びかけました。