米議会下院、バイデン政権閣僚の弾劾訴追決議案を可決 “不法移民急増の対応怠った”
アメリカの議会下院は13日、不法移民の急増への対応を怠ったとして、バイデン政権の閣僚を弾劾訴追する決議案を可決しました。
野党・共和党が多数を占めるアメリカ議会下院は13日、メキシコとの国境から流入する不法移民の急増をめぐる対応を怠ったとして、マヨルカス国土安全保障長官を弾劾訴追する決議案を賛成多数で可決しました。
アメリカメディアによりますと、閣僚の弾劾訴追は1876年以来、2人目です。
ただ、弾劾裁判が開かれる上院は与党・民主党が多数を占めるため、マヨルカス長官が罷免される可能性は極めて低くなっています。
11月の大統領選挙に向け不法移民問題を争点にしたい共和党としては、バイデン政権や民主党との対決姿勢を示す狙いがあります。
バイデン大統領は声明で共和党を強く批判した上で、「国境問題を解決するために我々と協力するか、政治的駆け引きを続けるか決断しなくてはならない」と訴えました。