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暗号資産で税金逃れ“約35億円徴収”韓国

2021年3月16日 12:27

「ビットコイン」の価格の高騰が続く中、韓国の国税庁は暗号資産で財産を隠し、税金を逃れようとした2400人あまりから、総額366億ウォンを徴収したと発表しました。

韓国の国税庁は15日、「ビットコイン」などの暗号資産で財産を隠し、税金を逃れようとした滞納者を初めて摘発したと発表しました。摘発されたのは2416人で、徴収された金額は総額366億ウォン、日本円で35億円あまりにのぼります。

ソウル市内の病院の院長が暗号資産で39億ウォン(約3億7000万円)を隠し、税金を滞納していた事例や、高額な父親の死亡保険金を受け取った人が、そのうち5億ウォン(約4800万円)を暗号資産に替えて、隠し持っていた事例などがあったということです。

当局の既存の金融情報システムで、暗号資産を把握しにくいことを悪用したものとみられ、韓国政府は暗号資産を含む資産の保有状況が把握しやすいよう法改正を進めています。

「ビットコイン」の価格はこの1年で10倍以上に高騰していて、韓国の国税庁は、暗号資産を利用した税金滞納者がさらにいるとみて、追加の調査を進めるとしています。