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バイデン氏 アジア系差別に「沈黙も共犯」

2021年3月20日 12:23

アメリカのバイデン大統領は19日、アジア系の女性ら8人が殺害される銃撃事件が起きた南部ジョージア州を訪問し、アジア系住民への差別に断固立ち向かうよう、呼びかけました。

バイデン大統領は、事件があったアトランタに入り、当初の予定を変更して、アジア系住民らと会談しました。大統領はその後の演説で、アジア系住民への嫌がらせや暴力が急増していると指摘し、見過ごしてはならないと訴えました。

バイデン大統領「国中で、憎しみや暴力が、しばしば目に見えないところに隠れている。沈黙させられてしまうのだ。それは変えなければならない。沈黙も共犯だ」

この日は、母親がインド出身でアジア系のハリス副大統領も同行しました。ハリス氏は、第二次世界大戦時の日系人の強制収容の問題など、アジア系住民への差別の歴史に触れながら、「誰もがアメリカ人として認識される権利がある」と訴えました。