ソウル市長選、野党候補一本化 一騎打ちに
韓国大統領選挙の前哨戦と位置づけられるソウル市長選挙について、23日、野党候補の一本化が決まりました。これにより、与野党一騎打ちの構図が固まりました。
来月7日に行われるソウル市長選挙には、野党からこれまで保守系の最大野党「国民の力」の呉世勲氏と中道系野党「国民の党」の安哲秀代表が出馬を表明していました。
両党は候補の一本化を目指して世論調査を行い、その結果、呉氏が上回ったため、23日、呉氏を野党の統一候補とすることが決まりました。呉氏は弁護士出身で、過去にソウル市長を務めた経歴を持ちます。
一方、与党「共に民主党」からはテレビ局記者出身で前の中小ベンチャー企業相の朴映宣氏が出馬します。
野党候補が一本化されたことで、事実上、与野党一騎打ちの構図が固まりました。野党が候補を一本化したと仮定した世論調査では、呉氏が朴氏を大きくリードする形となっています。(呉世勲氏53.4%、朴映宣氏31.4% 韓国リアルメーター・22日発表)
韓国では、土地住宅公社の職員らによる土地の不正取引をめぐる問題で、文在寅大統領の支持率が過去最低となるなど、与党には大きな逆風が吹いていて、苦戦を強いられています。
写真左:朴映宣氏/右:呉世勲氏