中露外相「人権問題の政治化に反対すべき」
中国とロシアの外相が23日、会談し、「人権問題の政治化に反対すべきだ」とする共同声明を発表しました。アメリカなどによる中国への制裁を強くけん制する狙いがあります。
中国の王毅外相とロシアのラブロフ外相は23日、中国南部の桂林で会談し、共同声明を発表しました。声明では「各国は人権問題を政治化することや、人権問題を理由にして他国への内政干渉をするべきではない」と強調しました。
直前にはアメリカやEU(=ヨーロッパ連合)などが新疆ウイグル自治区をめぐる人権問題で中国への制裁を一斉に打ち出しましたが、これを強くけん制する狙いがあります。
王毅外相はこの後、中東各国も歴訪する予定で、アメリカやEUや日本などによる「中国包囲網」に対抗して、外交攻勢を強めています。