スエズ運河で座礁 復旧進まず航行不能続く
エジプトのスエズ運河で23日に起きた巨大貨物船の座礁事故は復旧作業が進まず、船の航行ができない状態が続いています。
25日に撮影された事故現場の映像では、貨物船が運河をふさいだままの状態が続いています。船の移動を担当するオランダのサルベージ会社は25日、地元テレビ局に対して「貨物船は浜辺の重たいクジラのようなものだ」とした上で作業終了までに最長で「数週間かかるだろう」とコメントしました。
また、船を所有する日本の正栄汽船は復旧作業は「困難を極めている」と説明していて、復旧のめどは立っていません。
ロイター通信によりますと、座礁事故の影響でおよそ160隻の船が運河を通過できずに立ち往生していて、国際的な海上物流が滞る懸念が高まっています。