中国・武漢で大規模デモ 高齢者ら医療手当の削減に抗議…無料PCRやワクチンが地方財政を圧迫か
中国で長期にわたり続いた「ゼロコロナ政策」の影響で地方財政が悪化する中、湖北省武漢市では15日、医療手当の削減に抗議する大規模なデモが行われました。
大勢の警察官が警戒にあたる中、「医療保険の金を返せ!」と抗議の声をあげる人々。デモに参加した武漢市民によりますと、地元政府が発表した医療保険制度の変更に抗議するため、多くの高齢者たちが集まったということです。
制度変更をめぐっては、毎月支給される医療手当が従来の3分の1程度にまで削減されることになり、武漢市では今月8日にもこれに反対するデモが起きていました。
医療手当を削減する背景には、中国で3年近く続いたゼロコロナ政策のもと、無料での一斉PCR検査やワクチン接種などの費用負担が地方財政を圧迫したことがあるとの指摘も出ています。