アストラワクチン 子どもへの臨床試験中断
イギリスのオックスフォード大学は6日、アストラゼネカと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの子どもへの臨床試験を中断したことを明らかにしました。
オックスフォード大学は、今年2月から6歳から17歳までを対象にアストラゼネカのワクチンの臨床試験を行ってきました。しかし、イギリスで成人へのワクチン接種が1800万回を超える中、血栓ができる症例が30件報告されたことを受け、因果関係の分析結果が出るまで、子どもへの臨床試験を中断したことを明らかにしました。
分析結果は近く公表される見通しですが、イギリスの医薬品当局は、「ワクチンの恩恵はリスクを上回っている」として、引き続き接種を呼びかけています。
同様の血栓は他の国でも報告されていて、EMA(=ヨーロッパ医薬品庁)のワクチン評価チームの責任者は6日、イタリアメディアのインタビューで、ワクチンとの関連があるとの見方を示しています。