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アストラ製と血栓の因果関係“研究が必要”

2021年4月8日 10:35

EU(=ヨーロッパ連合)の医薬品規制当局は7日、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを接種した後にごくまれに血栓ができる症例について、副反応として起こる可能性があるとの見解を示しました。

「報告された血栓の事例は、起こり得るワクチンの副反応としてリストアップすべきと結論づけました」―EUの規制当局は、このように述べた上で、血栓ができるのはごくまれで「ワクチンの恩恵がリスクを上回る」としています。

こうした中、イギリス当局は2千万回を超える接種の中で血栓の症例が79件報告され、19人が死亡したことを明らかにしました。アストラゼネカのワクチン接種は継続する一方で、重症化リスクが低い30歳未満は副反応のデメリットが上回るため、アストラゼネカ以外のワクチンを推奨するとしています。

一方でWHO(=世界保健機関)は7日、アストラゼネカのワクチンと血栓の因果関係について、「可能性はあるが確認されていない」とした上で、「関係を完全に理解するには、専門的な研究が必要」との見解を示しました。