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仏で不織布マスク“リサイクル”で文房具に

2021年4月23日 22:32

感染が広がるインドの病院で思わぬトラブルが起きました。そのトラブルによって、新型コロナウイルスの患者、20人以上が亡くなる事態となっています。フランスの街では不織布マスクがリサイクルされ、文房具に生まれ変わっています。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

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■インド 病院で酸素が途絶え感染患者が死亡も

(インド感染者 1626万3695人
     死者   18万6920人
 ※インド保健当局 23日)

インドの病院でタンクの周りに白く立ちこめるガス。新型コロナウイルスの患者に供給されていた酸素が漏れ出していたのです。

地元警察本部長「タンクに酸素を補充しようとしていたとき、酸素が漏れてしまいました。酸素の供給が途絶え、人工呼吸器をつけていた多くの新型コロナ患者が死亡しました」

少なくとも22人の患者が死亡する事態となりました。

日本でも確認された「二重変異ウイルス」が広がるインド。先月から急激に感染が拡大しています。

インド政府が23日発表した、1日あたりの新規感染者数は33万2730人。今年1月のアメリカを超え、世界最多となった22日の数字を、さらに2万人近く上回りました。

1日あたりの死者数も2263人と連日、インド国内での過去最多を更新しています。

非営利医療サービス団体「火葬場はいっぱいです。ひどい状況です」

感染者の急増で患者の命を救うための酸素も、深刻な不足に陥っています。

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■フランス 不織布マスクが文房具に生まれ変わり学校へ

(フランス感染者 546万9674人
      死者  10万2323人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 23日午後5時時点)

546万人以上が感染したフランス。政府は、手作りのマスクについて、感染予防が不十分だとして使用を控えるよう求め、使い捨てマスクの使用を呼びかけています。そのマスクをめぐって話題となっている取り組みが。

パリ郊外ムドンでは、市役所などに置いてある専用のボックスにマスクを捨てると、リサイクルされ、文房具に生まれ変わるのです。

マスクはどのように生まれ変わるのでしょうか。リサイクル会社によりますと、使い捨ての不織布マスクは、プラスチックの一種で出来ています。回収したマスクは、切り刻んで、強力な紫外線で殺菌。

その後、特殊な製法でほかの素材と混ぜ合わせることで、文房具などのプラスチック製品に再生できるということです。

リサイクル会社の社長「リサイクルされたものはハイブリッドな素材と言えます。色々な素材が入っています」

マスクは、週におよそ15万枚回収され、リサイクルして作られた文房具は学校などに寄付されるということです。

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■ギリシャ 医療従事者らと警察が衝突

(ギリシャ感染者 32万6395人
      死者    9788人
 ※米ジョンズ・ホプキンス大 23日午後5時時点)

32万人以上が感染したギリシャ。首都アテネでは数百人の医療従事者らがデモ行進を行いました。

デモ隊は保健省に対し、医療従事者の人手を増やすよう要求。大臣との面会を求めますが、警察が入り口をふさぎ、デモ隊と衝突。

AP通信によりますと、ギリシャではロックダウンの措置がとられていますが、新型ウイルスによる死亡率がEUの平均を上回っていて、病床がひっ迫しているということです。