与正氏“脱北者団体のビラ”韓国政府を非難
北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏は、脱北者団体によるビラの散布を阻止しなかったとして韓国政府を非難しました。北朝鮮は、アメリカのバイデン大統領の演説にも反発しています。
与正氏は2日、北朝鮮メディアを通じた談話で、先月末に、脱北者団体が金総書記を批判するビラを散布したことについて、「くず連中の許せない挑発行為」と非難しました。その上で、韓国政府が阻止しなかったとして「相応の行動を検討するだろう」と警告しました。
この団体のビラ散布をめぐっては去年6月、与正氏が批判の談話を出した後、開城の南北共同連絡事務所が爆破されています。また、北朝鮮外務省のアメリカ担当局長も談話を発表し、バイデン大統領が先週の施政方針演説で北朝鮮の核開発を「深刻な脅威」と述べたことについて「大変大きな失敗だ」と批判。
バイデン政権の対北朝鮮政策についても、「根幹が何であるのかが鮮明になった」として、「相応の措置を取らざるを得なくなるだろう」とけん制しました。