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ドイツ ワクチン“特許放棄”に反対

2021年5月7日 12:04

新型コロナウイルスのワクチンの供給拡大のため、製薬会社などに対し特許権の放棄を求める声が上がっていることについて、ドイツ政府は6日、反対する考えを示しました。

ワクチンの特許権をめぐっては、途上国から自国での生産を可能にするため製薬会社などに特許権の一時的な放棄を求める声が上がり、アメリカのバイデン政権もこれを支持しています。

しかし、ロイター通信によりますと、ドイツ政府は6日、ワクチンの供給拡大が滞っているのは生産能力の問題や、高い品質が求められるためで、特許権が原因ではないとして、放棄に反対する考えを示しました。

ドイツは、ファイザーとワクチンを共同開発した医薬品会社ビオンテックを抱えていて、「知的財産の保護は技術革新の源泉で今後も守られるべきだ」とも述べています。

また、製薬業界からは「ワクチンの安全性を損なう恐れがある」などと反発の声が上がっています。