米情報トップが日韓訪問 文大統領と会談
日本と韓国を相次いで訪問したアメリカの情報機関のトップ・ヘインズ国家情報長官が14日、文在寅大統領と会談し、朝鮮半島情勢などについて意見を交わしました。
韓国大統領府によりますと14日午後、文在寅大統領は韓国を訪問中のヘインズ国家情報長官と会談しました。文大統領が「両国の情報協力の関係が一層発展し、韓米同盟がより強固になることを願う」と述べると、ヘインズ長官は「米韓同盟は安全保障同盟以上の価値を持つ」などと応じたということです。
また、両氏は朝鮮半島情勢について幅広く意見を交わしたとしています。ヘインズ長官は13日にはDMZ=非武装地帯の板門店の施設などを視察しました。
また、韓国訪問前、12日までは日本に滞在していました。韓国メディアによりますと、ヘインズ長官は12日、瀧澤内閣情報官、韓国の朴智元(パク・チウォオン)国家情報院長と日米韓の情報機関トップによる協議を行いました。
バイデン政権が見直しを終えた対北朝鮮政策や、対中国戦略について意見を交わしたものとみられます。
また、日本の与党関係者によりますと、朴院長は菅総理大臣らとも会談しています。韓国メディアによりますと、朴院長は菅総理に「日韓関係が今のような状態ではいけない」などと述べた上で、関係改善を希望する文大統領のメッセージも口頭で伝えたということです。
■写真:韓国大統領府 提供