マスク不要懸念に米報道官“根拠基づく…”
アメリカのCDC(=疾病対策センター)が、ワクチンを接種すれば原則マスクの着用は必要ない、との指針を示したことに、一部で懸念の声があがっていることについて、ホワイトハウスのサキ報道官は17日、「科学的根拠に基づいている」と改めて強調しました。
アメリカでは、CDCがワクチン接種を完了した人は、マスクの着用は原則必要ない、との指針を示し、小売り大手のウォルマートやターゲットなどが、店内でのマスク着用義務を解除する一方、一部の労働組合は、「従業員を危険にさらす」などと反発する声明を出しています。
こうした懸念の声にホワイトハウスのサキ報道官は、「科学的根拠に基づいた指針だ」と改めて強調しました。
サキ報道官「CDCの目的は、公衆衛生と科学的根拠に基づいて、アメリカ国民に何が安全かの指針を提供することだ」
またサキ報道官は、CDCの指針改定には、「ホワイトハウスなどの政治的な圧力はない」と強調しました。
一方で、バイデン大統領は17日、「マスクの着用を続けたい人もいるだろう。個人の判断だ」と述べています。
アメリカ国内では、130万人の組合員を抱える全米食品商業労働組合が、どの客がワクチン接種を完了しているか、把握できないとして、「『ワクチン接種警察』になれということか」などと、反発する声明を出しています。