NY株3営業日ぶり反落 金利上昇に警戒感
17日のニューヨーク株式市場は、長期金利が上昇することへの警戒感から主力ハイテク株が売られるなどして、ダウ平均株価は、3営業日ぶりに反落して取引を終えています。
17日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は前営業日比54ドル34セント安い3万4327ドル79セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も50.93ポイント下げて、1万3379.05で取引を終えています。
この日は、アメリカの債券市場で長期金利が小幅に上昇したことを受け、市場では、金利上昇への警戒感が強まりました。長期金利が上昇すると割高感が意識されやすくなる主力ハイテク株に売りが広がり、アップルやマイクロソフト、インテルなどが大きく値を下げ、ダウ平均は前週の終値から200ドルあまり下げる場面もありました。
ただ、新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済活動の正常化がさらに加速するとの期待が根強く、建設機械大手の「キャタピラー」など、景気に敏感とされる銘柄が買われ、ダウ平均は、54ドル安と下げ幅を縮小して取引を終えています。
市場関係者は、「各地で経済活動の制限緩和が相次いでいることから、株価が、上昇局面にあるのは変わらない」と話しています。