米韓首脳共同声明“台湾海峡の重要性”明記
アメリカのバイデン大統領と韓国の文在寅大統領は21日、ホワイトハウスで首脳会談を行い、共同声明に、中国へのけん制につながる「台湾海峡の平和と安定の重要性」との文言を盛り込みました。
バイデン大統領「南シナ海での航行の自由の維持や、台湾海峡での平和と安定の維持についても話した」
文在寅大統領「台湾海域の平和と安定が非常に重要だという認識を共有した」
台湾に関する文言は、ことし3月に行われた米韓2プラス2=外務・防衛閣僚協議の共同声明では盛り込まれませんでしたが、今回、首脳間で明記されました。
一方、北朝鮮をめぐって両首脳は、外交を通じて非核化に取り組むことで一致しました。バイデン大統領は会見で、「現実的な措置を取るために、北朝鮮と外交的に関与していく意思を共有している」と述べています。
またバイデン大統領は金正恩総書記との首脳会談を行う前提条件を問われ、「国務長官らが交渉をして、しっかりとした道筋がなければ会わない」と述べました。
共同声明では、2018年の南北による板門店宣言や、米朝のシンガポール声明などに基づく外交や対話が、必要不可欠だとしています。