イラン核査察1か月延長 IAEAに通知
イラン核合意の立て直しに向けた協議が大詰めを迎える中、イランは24日、IAEA(=国際原子力機関)に認めてきた核査察に関して、期限を1か月延長することを決め、IAEAに通知しました。
イランは今年2月から、核合意を監視するIAEAへの協力を減らしていますが、アメリカを核合意に復帰させる交渉が始まる中、今月23日までを期限として「最低限の監視体制」をIAEAに認めていました。しかし、交渉がまとまる前に、協力の期限を迎えることになり、IAEAはイランに延長を働きかけていたものです。
24日、イランから1か月の協力延長を取りつけたIAEAのグロッシ事務局長は、「核合意の立て直し協議が重要な局面を迎えている中で、イランの協力がなくなれば深刻な事態になるところだった」と述べた上で、立て直し協議の進展に期待をにじませました。イラン交渉団は、協議は大枠ではまとまり、合意文書の草案づくりが始まっているとしています。
一方のアメリカ側は、交渉が進展していることを認めながらも、まだ両者の隔たりがあるとしています。25日に再開される協議の最終局面で双方の対立が解消されるのかが焦点となります。