×

米、日本を渡航中止勧告に 五輪は派遣方針

2021年5月25日 10:57

アメリカ国務省は、新型コロナウイルスの感染状況を受けた日本への渡航警戒レベルを最も高い「渡航中止勧告」に引き上げました。一方、アメリカのオリンピック委員会は予定通り選手らを東京大会に派遣する方針を示しています。

アメリカ国務省は24日、海外渡航に関する情報を更新し、日本への渡航警戒レベルを最も高いレベル4の「渡航中止勧告」に引き上げました。CDC(=疾病対策センター)が日本国内の感染リスクについて「非常に高い」に分類し、レベルを引き上げた措置に伴うものだとしています。CDCは、「ワクチン接種が完了した旅行者でも、変異ウイルスに感染し、広めるリスクがある」などとして、「あらゆる旅行を避けるべき」としています。

東京オリンピックの開幕まで2か月を切る中での渡航中止勧告ですが、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会は声明で、「委員会と東京組織委員会が選手とスタッフに行っている感染対策などにより、安全な参加が可能になると確信している」としています。

一方、アメリカメディアは「開催に向けてますます試練に直面している」などと報じており、今回の措置が大会開催の是非の議論に影響を与える可能性もあります。