マンション崩落の瞬間…90人超安否不明
アメリカ屈指の観光地。フロリダ州マイアミ近郊のビーチ沿い。集合住宅でまさかの事故が起きました。24日午前1時半頃。12階建ての集合住宅の一部が、突然、崩れ落ちたのです。その直後には、さらに別の部分も崩落。建物の半数近くにあたる55戸が崩れ落ちたとみられています。
未明に住人を襲った崩落事故。現場には、大量のがれきが…。積み重なったがれきの隙間から、少年が消防隊員によって救助されています。ベランダに、取り残された住人、クレーン車に乗って救助される姿も。捜索活動は地下からも行われました。
現地当局によりますと、これまでに1人が死亡。11人が手当てを受けましたが、この建物の住人とみられる99人の安否が、いまだわかっていないといいます。
夜が明け、空から現場を撮影すると、被害の大きさがあらわに…。壁はえぐれたように崩れ落ち、空き地のように見える部分には、建物のコンクリートがむき出しになっていました。
集合住宅が建っていた時と、崩落後の映像を比べると、建物の下の部分にあたる、およそ半分が崩れ落ちていることがわかります。
崩落の原因はわかっていませんが、1981年に建てられた築40年の建物で、住人によりますと、点検が行われている最中だったということです。
安否がわかっていない友人を待つ男性は…
友人が安否不明の人「とても仲の良い友達なんです。生存者が見つかることを祈っています。彼がまだそこで生きていると願っています。今はそれしかできません」
母親が安否不明の人「(がれきの中から)人が音を立てているようです。母かもしれない」
崩落から27時間がたつ現場。捜索活動は続きます。