FB“独禁法訴訟”を棄却 米連邦地裁
アメリカのFTC(=連邦取引委員会)などがIT大手のフェイスブックを日本の独占禁止法にあたる反トラスト法違反の疑いで訴えていた裁判で、首都・ワシントンの連邦地裁は28日、FTCの主張が「法的に不十分」だとして訴えを棄却しました。
FTCと40を超える州の司法当局は去年12月、フェイスブックが画像共有アプリの「インスタグラム」やメッセージアプリの「ワッツアップ」の買収などを通じて、「独占を脅かす他社を排除した」として、独占禁止法にあたる反トラスト法違反の疑いで提訴していました。
首都・ワシントンの連邦地裁は28日、「フェイスブックが市場を独占支配している十分な証拠を示していない」として、FTCの訴えを棄却しました。その上で、訴状の修正を認め、30日以内に出し直すよう命じています。
また、各州がフェイスブックを訴えていた裁判でも、買収から提訴まで一定の時間が経過していることを理由に、訴えを棄却しました。
バイデン政権は巨大IT企業への対決姿勢を鮮明にしていますが、アメリカメディアは、今回の判断で政府側が「大きく後退した」などと報じています。