イスラエル軍報道官「ハマスはガザ北部の支配権を失った」
パレスチナ自治区ガザ地区を地上侵攻しているイスラエル軍の報道官は、8日夜、イスラム組織ハマスがガザ北部の支配権を失ったと発表しました。
イスラエル軍のハガリ報道官は8日夜の会見で、「5万人のガザ地区の住民が北部から南部に移動するのを見た。ハマスがガザ北部の支配権を失ったことや、南部には医薬品や水、食料が届く安全な地域があることを理解しているからだ」と述べ、ハマスはガザ北部の支配権を失い続けていると強調しました。
その上でハガリ報道官は、停戦はありえないが、イスラエルは人道的な戦闘の一時停止時間をもうけることで住民が南部へ安全に移動できるようにしていると説明しました。
また、ロイター通信によりますと、カタールがアメリカと連携して人質の解放交渉を仲介しているということで、イスラエルが1日か2日、戦闘を停止するのと引き換えに、ハマスが拘束している人質のうち、10人から15人を解放する交渉が進められているということです。
こうした中、ガザ地区の保健当局は8日、ガザ地区の死者が1万0569人にのぼったと発表していて、このうちおよそ4割にあたる4324人が子どもだとしています。