アメリカの製薬大手ファイザーは3日、ひとつのワクチンで新型コロナウイルスとインフルエンザの両方に効果が期待される「混合ワクチン」の臨床試験を始めました。

ファイザーは3日、新型ウイルスのオミクロン株の変異系統「BA.4」と「BA.5」に対応したワクチンとインフルエンザワクチンを組み合わせた「混合ワクチン」の初期段階の臨床試験を開始したと発表しました。

臨床試験は、アメリカで18歳から64歳までの健康な大人180人が参加して行われ、安全性や免疫反応を調べるということです。

新型ウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される中、ファイザーの担当者は、混合ワクチンの臨床試験について、「世界の感染症予防を変革することを目指す上で大きな一歩だ」としています。