米英豪の「オーカス」共同声明 オーストラリアに原子力潜水艦を配備へ
アメリカ、イギリス、オーストラリアの首脳は13日、3か国の防衛協力の枠組み「オーカス」として、オーストラリアに原子力潜水艦を配備するための共同声明を発表しました。
アメリカのバイデン大統領とイギリスのスナク首相、オーストラリアのアルバニージー首相は13日、アメリカ西部カリフォルニア州でオーカスの首脳会合を開きました。
バイデン大統領は会談後、海洋進出を強める中国を念頭に「オーカスの最も重要な目的は、急変する世界情勢の中でインド太平洋の安定を高めることだ」と強調しました。
首脳らが発表した声明には、2030年代前半にアメリカの原子力潜水艦をオーストラリアが最大5隻、購入することや、新たな原子力潜水艦を共同開発し2040年代前半にオーストラリアに引き渡すことなどが盛り込まれました。
アメリカやイギリスがインド太平洋地域への関与を強めることで、中国への抑止力を高める狙いがあります。