香港“国安法違反”禁錮9年の実刑判決
香港の裁判所は国家安全維持法違反に問われた被告に禁錮9年の実刑判決を言い渡しました。国安法違反による実刑判決は初めてです。
唐英傑被告は去年7月、「香港を取り戻せ、革命の時だ」というデモ隊のスローガンが書かれた旗を持ち、オートバイで警察官の列に突っ込んだとして国家安全維持法が定める「テロ活動」や「国家分裂扇動」などの罪で起訴されています。
香港の高等裁判所は30日、唐被告に量刑の宣告を行い、現地メディアによりますと、デモ隊のスローガンを掲げた「国家分裂扇動」の罪で、禁錮6年半とするなど、あわせて禁錮9年の実刑判決を言い渡しました。
国家安全維持法違反で実刑判決が言い渡されたのは、去年6月の施行以来、初めてです。
唐被告の有罪判決を受けて、香港ではデモ隊のスローガンが書かれた看板や旗の撤去がさらに進んでいて、香港市民の心理面にも大きな影響を与えています。