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“処理水”の沖合放出 韓国「深刻な懸念」

2021年8月25日 21:09

東京電力が福島第一原発の処理水について、海底トンネルを掘って沖合に放出する方針を発表したことについて、韓国政府は緊急で会議を開き一方的な措置だとして深刻な懸念を表明しました。

東京電力は25日、福島第一原発の処理水について海底トンネルを掘っておよそ1キロ沖合の海に放出する方針を発表しました。これを受けて韓国政府は25日夕方、関係省庁による緊急の会議を開き、「持続的な撤回要求にもかかわらず海洋放出を推進した」として深刻な懸念を表明。

その上で、「周辺国との十分な協議を通じて、最善の方法を探るのが責任ある国際社会の一員として望ましい姿勢だ」と苦言を呈しました。

一方で、IAEA(=国際原子力機関)の国際検証チームに先月、韓国の専門家が入ったことについては、「最小限の安全装置を確保した」と評価しています。また、日本政府に対してこの問題を話し合うための日韓協議体を作る提案をしたと明らかにし、「責任ある態度を持つよう要求する」としています。