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アフガニスタン緊迫 空港に向けロケット弾

2021年8月30日 13:54

アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退期限が31日に迫る中、アメリカ軍が29日夜、爆発物を積んだ車両を空爆したほか、30日は空港に向けロケット弾が発射されるなど緊迫の度合いが増しています。

ロイター通信はアメリカの政府関係者の話として、首都カブールで30日、5発のロケット弾が空港に向けて発射されたと報じました。ミサイル防衛システムで迎撃したということですが、すべてのロケット弾が撃墜されたかは分かっていません。

カブールでは日本時間の29日夜、アメリカ軍が爆発物を積んだ車両を無人機で空爆しています。過激派組織「イスラム国」の傘下の組織による空港への差し迫った脅威を取り除くためだったということです。

アメリカのCNNは目撃者の話として、この空爆で2歳から10歳の子ども6人を含む家族9人が死亡したと伝えています。

こうした中、アメリカ政府は「タリバンから外国人やアフガン人の安全な退避について保証を得ている」とする約90か国との共同声明を発表しました。今後もアフガン人への渡航ビザの発給を続けるとしていますが、31日に軍が完全撤退して以降も守られるかは不透明です。

一方、先週起きたカブールの空港近くの自爆テロで犠牲となったアメリカ兵13人の遺体が29日に帰国し、バイデン大統領らが出迎えました。ほとんどが20代前半で、このうち5人が20歳でした。