米英仏独 イランへの非難決議提案を見送り
IAEA(=国際原子力機関)の理事会が13日から始まりました。イランの核合意違反をめぐって各国の対応が焦点となっていましたが、アメリカ・イギリスなどの4か国は、非難決議の提案を見送りました。
理事会の最大の焦点はイランの核開発で、IAEAはイランが軍事転用しやすい60%濃度のウランを10キログラム製造するなど、欧米各国との「核合意」の違反が深刻化していると指摘しています。
こうした中、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツの4か国がイランに対する非難決議の提案を検討してきましたが、ロイター通信によりますと、13日、決議案の提出は見送られることが決まったということです。
イラン新政府は理事会を直前に控えた12日、IAEAのトップをイランに招いて協力姿勢を示したほか、近くIAEAとハイレベル協議をすることにも応じていました。イラン側が譲歩の姿勢を見せる中、欧米各国としては、イランの政権交代で中断された核合意を立て直す協議の再開にもこぎつけたい考えです。